相談者:森の工房BUBU 羽田野 せつ美さん
担当コーディネーター: 森 海里(デザイン)
イラストレーター・デザイナーとして主に書籍や雑誌、各種広告の制作や商品開発などに関わる。また、店頭販売に即戦力となるポップ指導にも力を入れています。
料理が好きで調理師免許も取得していた宇佐市在住の相談者が、平成21年宇佐市地域創造協議会開催の「プロを育てる料理教室」をきっかけに開発した新食感の「ぽりんとう」。
「ぽりんとう」は、宇佐大豆を使ったカリポリとしたかりんとうです。単品での販売は好調で、平成22年からは『ゆふいんの森号』でも販売されていました。乗車した時に食べて美味しかったので」と直接ご注文くださるお客様も増え、手応えを感じた相談者から、「この単品をセットにし、お土産として売り出したい」とのご来訪を頂きました。
それまでは『ゆふいんの森号』の車内で販売していたということもあり、男性が単品で購入し、おつまみ感覚で食べるケースが多く見受けられました。その商品のポジションをお土産向けに変えるとなると、まずターゲットが変わります。商品の世界観を捉え直し、女性向けのデザインに変えようと提案しました。
そこで実績豊富な専門家とマッチングし、イラストレーターのなかむら葉子氏、デザイナーの数野美子氏に依頼し、パッケージ作成を支援して頂きました。プロのデザイナーからは、箱の形状や材質も含めた総合的な提案があり、予算も含めて相談に応じてくれたことが相談者の実践を大きく後押ししたようです。
パッケージ変更後は、前出の料理教室の師匠のネットワークも駆使しながら、販路を開拓。そのインパクトのあるデザインが評判となり、プレミアムなお土産として、湯布院の高級料亭「山椒郎」、高級旅館3店にお取扱い頂きました。売れ行きも好調で、一般の土産店とは異なる新たな販路が広がりました。大分県唯一の百貨店であるトキハ本店地下でも取り扱いがスタートしています。